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Claude Code VSCode拡張の使い方|導入から権限設定・CLI併用

この記事の目次

Claude Code を VS Code で使うなら、公式が推奨しているのは拡張機能(VSCode拡張)です。VS Code 1.94.0 以降に拡張ビューから「Claude Code」を入れ、有料の Claude サブスク(Pro、Max、Team、Enterprise)か Claude Console アカウントでサインインすれば、APIキーなしで使い始められます。ただし拡張を入れただけでは、統合ターミナルで claude コマンドは動きません。以下、公式ドキュメント「Use Claude Code in VS Code」の記述に沿って、導入、権限モード、設定、CLI版との違い、切り分けを説明します。

Claude Code の VSCode拡張は何をしてくれるのか

拡張は、Claude Code を VS Code の中でグラフィカルな画面として使うためのものです。Manual モードでは編集のたびに変更前後を左右比較の画面で見せて許可を求め、Plan モードでは計画を先に確認できます。ファイルや行範囲の @メンション、会話履歴の再開、複数の会話を別タブで並行させる機能もあります。

拡張はチャットパネル用に CLI を同梱しており、拡張のバージョン番号は同梱している Claude Code のバージョンそのものです。公式の機能説明には「v2.1.275 以降が必要」のような条件が多く付いているので、使えない機能があればまず拡張ビューに表示される拡張のバージョンを確認します。

インストールからサインインまでの手順

手順は3段階です。

  1. VS Code で Cmd+Shift+X(Mac)または Ctrl+Shift+X(Windows/Linux)を押して拡張ビューを開き、「Claude Code」を検索して Install を押す
  2. パネルを開く。エディタ右上のツールバーにある Spark アイコンを押すのが最短
  3. 初回に表示されるサインイン画面で Sign in を押し、ブラウザで認可を完了する

Spark アイコンはファイルを開いているときだけ表示されます。ファイルを開いていなくても、ウィンドウ右下のステータスバーの ✻ Claude Code からパネルを開けます。インストール後に拡張が表示されない場合は、VS Code を再起動するか、コマンドパレットから「Developer: Reload Window」を実行します。

拡張は Cursor など VS Code のフォークにも入ります。Cursor での運用はClaude Code と Cursor の連携で扱っています。

サインインが通らないときの確認

  • 後から Not logged in · Please run /login と出た場合、拡張がサインイン画面を自動で再表示します。出てこなければ Developer: Reload Window で再読み込みします
  • シェルに ANTHROPIC_API_KEY を設定しているのにサインインを求められる場合、VS Code がシェルの環境変数を引き継いでいない可能性があります。ターミナルから次のコマンドで VS Code を起動するか、Claude アカウントでサインインします
code .
  • サインイン後に API Error: 403 Request not allowed が出る、サインイン済みなのに再度求められる、といった症状は、公式のインストール・ログインのトラブルシューティングに個別の項目があります。症状別の整理はClaude Code にログインできないときの対処にまとめています

拡張を入れても claude コマンドが使えないのはなぜか

拡張が同梱している CLI は、チャットパネル専用の非公開のコピーです。公式は、拡張をインストールしてもシェルの PATH に claude は入らないと明記しています。統合ターミナルで claude を打つには、CLI を別途インストールする必要があります。CLI の入れ方はClaude Code のインストール手順を参照してください。

CLI を入れたあとは、Ctrl+`(Windows/Linux)または Cmd+`(Mac)で統合ターミナルを開いて claude を実行します。統合ターミナルのCLI連携は IDE との接続を自動で行い、差分表示や診断情報の共有が使えます。VS Code の外のターミナルで動かしている場合は、Claude Code の中で /ide を実行すると VS Code に接続できます。

拡張と CLI は会話履歴を共有しています。パネルで始めた会話を CLI で続けるには、ターミナルで次のコマンドを実行します。

claude --resume

コードを渡す方法と、渡らないファイル

エディタで選択したテキストは、何もしなくても Claude に見えています。プロンプト欄の下に選択行数が表示されます。Option+K(Mac)/ Alt+K(Windows/Linux)を押すと、@app.ts#5-10 のようにファイルパスと行番号付きの参照がプロンプトに入ります。このショートカットはエディタにフォーカスがあるときに効きます。

@ に続けて名前を打つとファイルやフォルダを参照でき、名前の一部でもあいまい一致で見つかります。フォルダは @src/components/ のように末尾にスラッシュを付けます。ターミナルの出力は @terminal:name(name はターミナルのタイトル)で渡せます。何も選択していなくても開いているファイル名は伝わるので、選択テキストだけを渡したい場合は拡張設定の Attach Open File をオフにします。

逆に、ワークスペース内にあり files.exclude や search.exclude に一致するファイルは、選択しても Claude が受け取るのは最大でファイルパスだけです。git が無視するファイルも、既定の設定なら同じ扱いです。ただしこのフィルタはチャットパネルだけに効きます。統合ターミナルの CLI は選択テキストをそのまま送るので、.env のようなファイルを外したい場合は、そのパスに対する Read の deny ルールを設定します。deny ルールに当たれば、選択テキストも開いているファイルの通知も Claude に届きません。ルールの書き方はClaude Code のセキュリティ設定で説明しています。

権限モードはどれを選ぶか

権限モードは、VSCode拡張のプロンプト欄の下にあるモード表示を押して切り替えます。公式がプロンプト欄の説明で挙げているのは次の4つです。

モード 公式の説明の要点
Auto 確認を求める代わりに、分類器が多くの操作を審査する
Manual ファイル編集と多くのシェルコマンドの前に許可を求める
Plan 何をするかを説明し、承認を待ってから変更する
Edit automatically 確認なしで編集する

Claude Code v2.1.283 以降では、組み込みの開始モードは Auto です。Auto と Edit automatically では、ワークスペース内のほとんどのファイルが確認なしで編集されます。

一つずつ差分を見て判断したいなら Manual を選びます。編集のたびに左右比較が開き、承認、拒否、別の指示のいずれかを選べます。v2.1.275 以降は、差分の変更箇所ごとに Accept this change と Reject this change のボタンが出ます。Accept はその変更を確認済みとして記録し、Reject は提案内容からその変更を戻します。変更が100件を超える差分ではこのボタンが出ないため、ファイル単位で判断します。

影響範囲が読みにくい依頼は Plan が向いています。Plan では計画が Markdown 文書として開き、インラインでコメントを付けてから Claude に着手させられます。プロンプト欄で /plan fix the auth bug のようにタスクを添えて打つと、Plan モードに切り替えてその計画づくりを始めます(v2.1.280 以降)。

新しい会話をどのモードで始めるかは、拡張設定 initialPermissionMode で固定できます。値は default、plan、acceptEdits、bypassPermissions で、manual は default の別名です。VS Code はこの設定をユーザー設定からだけ読み、ワークスペースの値は無視します。Bypass permissions を選択肢に加える allowDangerouslySkipPermissions(既定 false)は、インターネット接続のないサンドボックスでだけ使うよう公式が書いています。

各操作モードの考え方はClaude Code の権限モード、計画の使い方はClaude Code のプランモードで詳しく扱っています。

設定とショートカットの既定値

設定の置き場所は2つです。

  • 拡張設定: VS Code の中での拡張の振る舞い。Cmd+, / Ctrl+, で設定を開き、Extensions > Claude Code に進む
  • ~/.claude/settings.json: 拡張と CLI で共有。許可するコマンド、環境変数、hooks、MCP サーバーはこちらに書く

settings.json 側の項目はClaude Code の settings.json ガイドで説明しています。

拡張機能の設定のうち、最初に気にすることが多い設定項目の既定値は次のとおりです。

設定 既定値 内容
preferredLocation panel 開く場所。sidebar(右)か panel(新しいタブ)
useTerminal false グラフィカルなパネルの代わりにターミナル形式で起動
autosave true Claude の読み書き前にファイルを自動保存
enableNewConversationShortcut false Cmd/Ctrl+N で新しい会話を始める
respectGitIgnore true .gitignore のパターンを検索と選択の文脈から除外

ショートカットで覚えておくと便利なのは次の4つです。

  • Cmd+Esc / Ctrl+Esc: エディタと Claude のフォーカスを切り替える
  • Cmd+Shift+Esc / Ctrl+Shift+Esc: 新しい会話をエディタのタブで開く
  • Option+K / Alt+K: 現在のファイルと選択範囲の参照を挿入する
  • Cmd+N / Ctrl+N: 新しい会話。Claude にフォーカスがあり、enableNewConversationShortcut を true にしたときだけ効く

CLI版と拡張、どちらを使うか

公式は、VSCode拡張では一部の機能を CLI でしか使えないと書いています。公式の比較表で違いが出ているのは次の点です。

機能 CLI 拡張
コマンドとスキル すべて 一部(/ で一覧を確認)
MCP サーバーの設定 あり あり(パネルで /mcp)
チェックポイント あり あり
! の Bash ショートカット あり なし
タブ補完 あり なし

差分確認を行いながら進める、行範囲を選んで質問する、計画にコメントを付ける、といった作業はVSCode拡張が扱いやすい画面です。拡張にないコマンドや ! ショートカットが要る場面だけ統合ターミナルで CLI を使えば、会話履歴は共有されているので同じ作業を行き来できます。

CLI の操作そのものはClaude Code CLI の使い方、MCP サーバーの選び方や運用はClaude Code の MCP ガイドで扱っています。

動かないときの切り分け

症状ごとに、公式が挙げている確認項目を順に試します。

拡張がインストールできない

  • VS Code が 1.94.0 以降か
  • VS Code に拡張をインストールする権限があるか
  • VS Code Marketplace から直接インストールできるか

Spark アイコンが見えない

  1. ファイルを開いているか(フォルダだけでは表示されない)
  2. VS Code のバージョンが 1.94.0 以降か(Help > About で確認)
  3. 「Developer: Reload Window」で再読み込みしたか
  4. Cline や Continue などほかの AI 拡張を一時的に無効にしたか
  5. ワークスペースが制限モード(Restricted Mode)になっていないか。拡張は制限モードでは動かない

macOS で Cmd+Esc が効かない

macOS Tahoe 以降は、システムの Game Overlay のショートカットが既定で Cmd+Esc に割り当てられており、VS Code に届く前に横取りされます。公式の手順は、System Settings を開き、Keyboard、Keyboard Shortcuts、Game Controllers の順に進んで Game Overlay のチェックを外す、というものです。もしくは VS Code のキーボードショートカット編集(Cmd+K Cmd+S)で Claude Code: Focus input を探し、別のキーを割り当てます。

入力しても応答がない

  1. インターネット接続が安定しているか
  2. 新しい会話を始めて症状が続くか
  3. ターミナルから claude を実行して、より詳しいエラーが出るか

原因が見えないときは、VSCode拡張のコマンドパレットで「Claude Code」と入力して出てくる Show Logs で拡張のデバッグログを確認できます。エラーメッセージ全般の読み方はClaude Code のエラー対処にまとめています。

この記事の内容は2026年10月18日に取得した公式ドキュメントに基づいています。機能ごとに必要なバージョンが決まっているため、画面が記事と違う場合は拡張のバージョンを確認してください。

拡張に慣れたら次に設定すること

導入と基本操作が固まったら、次は CLAUDE.md でプロジェクトの前提を渡す設定が候補です。書き方はCLAUDE.md の書き方で扱っています。体系立てて学びたい場合は、月額1,980円から参加できる学習コミュニティAI駆動ラボに講座がまとまっています。