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Claude Code とは、Anthropic が提供するエージェント型のコーディングツールです。公式ドキュメントは、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するものと説明しています。答えを返すだけのチャット AI と違い、実際に手を動かして結果を確かめながら作業を進めます。ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、ブラウザで使え、利用には Pro・Max・Team・Enterprise のいずれかのサブスクリプションか Console アカウント(またはクラウド事業者経由の利用)が必要で、無料の claude.ai プランには含まれていません。
以下、できること、使える場所、対象プラン、触れる範囲、データの扱い、最初の起動までを、2026年10月19日に照合した公式ドキュメントに沿って整理します。
Claude Codeとは、チャットAIと何が違うツールなのか
違いは「ツールを持っているかどうか」です。公式によると、ツールがなければ Claude は文章で答えるだけですが、ツールがあればコードを読む、ファイルを編集する、コマンドを実行する、Web を検索するといった行動ができます。Claude Code は、モデルの周りでツールを提供し、モデルが見る文脈を管理する層で、公式はこれを「エージェントハーネス」と呼んでいます。組み込みツールは、ファイル操作、検索、実行、Web、コードインテリジェンスの5分類です(公式: How Claude Code works)。
作業は、文脈を集める、行動する、結果を確かめる、の3段階で進み、途中でいつでも割り込んで方向を変えられます。
ループの細かい動きはClaude Codeの仕組みで、ブラウザで使う Claude との使い分けはClaude CodeとクロードAIの違いで扱っています。
Claude Codeで何ができるのか
公式の概要ページ(Overview)は、できることとして次のような作業を挙げています。
- 定型作業の自動化: テスト作成、lint エラー修正、マージ競合の解消、依存関係の更新、リリースノートの作成
- 機能の追加とバグ修正: 普通の言葉で伝えると、計画し、複数ファイルにまたがってコードを書き、動作を確かめる
- git の操作: ステージ、コミットメッセージの作成、ブランチやプルリクエストの作成
- 外部ツールとの接続: MCP を使い、Google Drive の資料を読む、Jira のチケットを更新する、Slack からデータを取る
- 定期実行: クラウドで動く Routines はパソコンの電源を切っていても動き続ける
名前に「Code」と付きますが、公式は、文書の作成、ビルドの実行、ファイルの検索、調べものなど、コマンドラインでできることなら何でも手伝えると書いています。社内の判断基準など、プロジェクト固有の指示を毎セッション伝えたい場合は、CLAUDE.md に書いておけます。
業務への当てはめ方はClaude Codeの使い方で扱っています。
Claude Codeはどこで使えるのか
ターミナルだけのツールではありません。公式(Platforms and integrations)はClaude Codeの利用場所を6つに分け、向いている用途を示しています。
| 場所 | 公式が示す向いている用途 |
|---|---|
| CLI(ターミナル) | ターミナルでの作業、スクリプト実行、リモートサーバー |
| Desktop(デスクトップアプリ) | 差分を目で確認する、複数セッションを並べて動かす |
| VS Code | ターミナルに切り替えずに VS Code の中で作業する |
| JetBrains | IntelliJ、PyCharm、WebStorm などの中で作業する |
| Web(claude.ai/code) | 細かい指示があまり要らない長い作業、オフライン中も続けたい作業 |
| Mobile(iOS・Android の Claude アプリ) | 外出中にタスクを始める・様子を見る |
選ぶ目安は3つです。機能の揃い方では、ターミナル中心の作業なら CLI が最も揃っており、スクリプト実行と Agent SDK は CLI だけです。ターミナルを避けたいなら、Desktop が同じエンジンを画面操作で提供します。デスクトップアプリは Claude Code を内蔵しているため CLI の別途導入は不要ですが、有料のサブスクリプションが必要です。処理の場所では、既定のローカル(自分のパソコン)のほか、Anthropic 管理の仮想マシンなどで動くクラウドがあり、Web 版は接続を切っても作業が続きます。
どこから使っても中身は同じエンジンで、公式は CLAUDE.md、設定、MCP サーバーが全ての場所で共通に効くと書いています。場所ごとの詳しい違いはデスクトップアプリの記事とWeb版の記事にまとめています。
Claude Codeは誰が使えるのか、無料で使えるのか
公式のセットアップページ(Advanced setup)は、必要なアカウントを Pro、Max、Team、Enterprise、Console のいずれかとし、無料の claude.ai プランには Claude Code が含まれないと明記しています。
- サブスクリプション(Pro・Max・Team・Enterprise): 公式クイックスタートが推奨するログイン方法
- Claude Console: API の前払いクレジットで使う方式。初回ログイン時に「Claude Code」ワークスペースが自動で作られ、費用をまとめて追える
- クラウド事業者経由: Amazon Bedrock、Google Cloud’s Agent Platform、Microsoft Foundry
金額や使用量はClaude Codeの料金ガイドで扱っています。開発元の Anthropic についてはClaude Codeはどこの企業が開発しているかで扱っています。
Claude Codeはパソコンのどこまで触れるのか
claude を起動したフォルダが基準です。公式(How Claude Code works)によると、Claude Code のファイルアクセス範囲は次のとおりです。
- そのフォルダとサブフォルダのファイル(他の場所は許可した場合のみ)
- ターミナルで自分が実行できるコマンド全般
- git の状態(ブランチ、未コミットの変更、最近のコミット履歴)
- CLAUDE.md、auto memory、自分で設定した MCP サーバーなどの拡張
自分が打てるコマンドは Claude も打てます。確認なしで実行する範囲は、権限モードと許可ルールで管理します。
権限モードは Shift+Tab で次の4つを切り替えます。
| モード | 公式の説明の要約 |
|---|---|
| Auto | 分類器が裏で大半の操作を確認し、危険なものは利用者に尋ねる代わりに止める |
| Manual | ファイル編集とシェルコマンドの前に確認を求める |
| Accept edits | ファイル編集と mkdir・mv などの一般的なファイル操作は確認なしで行い、それ以外のコマンドは確認する |
| Plan | ソースファイルを編集せず、調べて計画を提案する |
公式によると、Claude Code v2.1.283 以降では、対話型のターミナルと VS Code のセッションで Auto が組み込みの開始モードです。それより前の版では、Pro・Max・Team プランに限られます。Manual は読み取り専用で始まり、編集や実行の前に確認を求めます。
編集をやり直すための仕組みがチェックポイントです。Claude はファイルを編集する前に内容を保存しており、Esc を2回押すと前の状態に戻せます。ただし、データベース、API、デプロイなど外部のシステムへの作用は巻き戻せません。こうした操作は権限モードと許可ルールで管理します。
公式は、提案されたコードやコマンドの安全性を承認前に確認するのは利用者の責任だとも書いています。慣れないうちは Manual か Plan で動かし、何をしようとしているかを読んでから許可すると安心です。モードの選び方はClaude Codeの権限モードで詳しく扱っています。
入力した内容やコードはどう扱われるのか
ローカル環境で使う場合も、公式(Data usage)によると、プロンプトとモデルの出力はすべてネットワークで送られ、通信は TLS 1.2 以上で暗号化されます。学習への利用とデータ保持期間はプランで分かれます。
| アカウント | 学習への利用 | 保持期間 |
|---|---|---|
| Free・Pro・Max(個人向け) | 学習を許可する設定がオンなら、Claude Code のデータも学習に使われる | 許可は5年、不許可は30日 |
| Team・Enterprise・API・クラウド事業者経由(商用) | 顧客が提供を選んだ場合を除き、学習に使わない | Team・Enterprise・API は標準30日 |
個人向けプランの設定は claude.ai/settings/data-privacy-controls でいつでも変えられます。
法律・税務上の助言ではありません。契約や利用の可否は、規約の原文または専門家にご確認ください。
手元にも記録が残ります。会話は ~/.claude/projects/ の下に平文の JSONL ファイルとして保存され、既定で30日保持されます(cleanupPeriodDays で変更可)。共有パソコンや機密情報を扱う場合は、ここに平文で残る点に注意してください。
確認手順はClaude Codeの情報漏洩リスクを確認する手順にまとめています。
Claude Codeを始めるには何をすればよいか
ここではターミナル(CLI)での開始手順を示します。ターミナルを避けたい場合は、デスクトップアプリかブラウザの claude.ai/code から始められます。
1. インストールする
公式推奨のネイティブインストール(Overview)は、OS とシェルでコマンドが異なります。
macOS・Linux・WSL:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows PowerShell:
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Windows CMD:
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd
ネイティブ版はバックグラウンドで自動更新されます。
2. インストールを確かめる
インストーラーが終わったら、新しいターミナルを開いて次を実行します。
claude --version
バージョン番号が表示されれば成功です。失敗したときは、表示に応じて切り分けます。
claudeが見つからない、認識されないと表示される: インストール先がまだ PATH に入っていない。新しいターミナルを開き直したか確認し、それでも出る場合は公式の「Fix your PATH」の手順に進むThe token '&&' is not a valid statement separatorと出る: CMD 用のコマンドを PowerShell で実行している'irm' is not recognized as an internal or external commandと出る: PowerShell 用のコマンドを CMD で実行している。プロンプトがPS C:\なら PowerShell、PSのないC:\なら CMD
OS ごとの詳しい手順やその他のエラーはClaude Codeのインストール方法で扱っています。
3. 作業したいフォルダで起動し、ログインする
作業したいフォルダに移動して起動します。your-project は自分のフォルダのパスに置き換えます。
cd your-project
claude
初回はログインを求められ、ブラウザで認証します(Quickstart)。資格情報は保存されるので、次からはログイン不要です。アカウントの切り替えや再認証は、起動中のセッションで /login を入力します。
4. 最初の質問をする
起動すると、バージョン、現在のモデル、作業フォルダが表示されます。公式のクイックスタートが挙げる最初の質問の例は次のとおりです。
what does this project do?
Claude はフォルダ内のファイルを自分で読んで要約を返します。手で文脈を渡す必要はありません。
最初に覚えておくと困らないコマンドは次のとおりです。
| コマンド | 働き |
|---|---|
/help |
使えるコマンドの一覧を出す |
/resume |
前の会話を続ける |
/clear |
会話履歴を消す |
/exit |
Claude Code を終了する(Ctrl+D を2回でも可) |
claude -c |
そのフォルダで直近の会話を続けて起動する |
ターミナルに慣れていない場合は、Claude Codeのターミナルとはから読むと迷いにくくなります。
使い続けるために最初に知っておくべきことは何か
戸惑いやすいのが「前回伝えたことを覚えていない」点です。公式(How Claude Code works)によると、セッションは独立しており、新しいセッションは前の会話履歴を持たずに始まります。
伝え直さずに済ませる仕組みは2つです。
- CLAUDE.md: プロジェクトのルートに置く Markdown ファイルで、毎セッションの開始時に読まれます。進め方のルールや用語を書いておきます。
/initで雛形を作れます - auto memory: Claude が作業中に学んだこと(好みなど)を自動保存する仕組みです。MEMORY.md の先頭200行または25KB の早く達した方までが、毎セッション読み込まれます
うまく動かないときは /doctor で、インストールと設定の問題を診断できます。
CLAUDE.md に何を書くかはCLAUDE.mdの書き方で扱っています。
公式の記述が変わりやすいのはどこか
この記事の内容は、2026年10月19日に取得して照合した公式ドキュメントに基づいています。特に変わりやすいのは、対象プランの範囲、権限モードの種類と開始時の既定、使える場所ごとの機能差の3点です。導入を判断する前に、この3点は公式ドキュメント(https://code.claude.com/docs)で現在の記述を確かめてください。
まとめ
Claude Code は、Anthropic のモデルにファイル操作やコマンド実行などのツールを持たせ、文脈を集める、行動する、確かめる、を繰り返して作業を進めるツールです。ターミナル、IDE、デスクトップアプリ、ブラウザ、モバイルから同じエンジンを使え、有料プランか Console のアカウント(またはクラウド事業者経由)が必要です。起動したフォルダを基準にファイルとコマンドに触れるため、権限モードと許可ルールで確認なしに任せる範囲を決め、ファイル編集はチェックポイントで巻き戻せます。