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Claude Code computer use CLIの有効化と承認・停止・無効化手順

この記事の目次

Claude Code computer use CLIは、対話セッションで/mcpを開き、組み込みサーバーcomputer-useを Enable にすれば使い始められます。条件はmacOS、ProまたはMaxプラン、claude.ai認証、-pを付けない対話セッションの4つです。初回にmacOSのAccessibilityとScreen Recordingを許可し、以後はアプリごとにセッション単位で承認します。止めるときはEsc、使わなくなったら同じ/mcpでトグルをオフに戻します。

computer useは公式でresearch preview(試験提供)とされているため、本記事は2026-10-19に取得して照合した公式ドキュメント「Let Claude use your computer from the CLI」(https://code.claude.com/docs/en/computer-use)と関連ページの記述に基づいています。

Claude Code computer use CLIは、どの環境なら使えるのか?

条件 公式の記述
OS macOSのみ。CLIではLinuxとWindowsは対象外
プラン ProまたはMax。TeamとEnterpriseは対象外
セッション 対話セッション。-pフラグの非対話モードでは使えない
認証 claude.ai認証。Amazon Bedrock、Google Cloud’s Agent Platform、Microsoft Foundryなどのサードパーティ経由では使えない

プランは/statusで確認できます。サードパーティ経由だけでClaudeを使っている場合は、別にclaude.aiのアカウントが要ります。WindowsではDesktopアプリ側のcomputer useを使います。

条件を満たさない環境では、/mcpの一覧にcomputer-use自体が表示されません。

CLIでcomputer useを有効にする手順は?

公式の手順は3段階です。有効にして権限を許可すると、承認したアプリの画面に映る情報は、個人情報や機密文書も含めてClaudeに見えるようになります。機密情報を含むファイルやアプリは、使い始める前に閉じておきます。

  1. 対話セッションで/mcpを実行し、サーバー一覧からcomputer-useを探します。既定はオフなので、disabledと表示されています。
  2. computer-useを選び、Enable を選びます。設定はプロジェクト単位で保存されるため、使いたいプロジェクトごとに1回行います。
  3. Claudeが初めて画面を使おうとしたとき、macOSの権限を2つ求めるプロンプトが出ます。Accessibility はクリック・入力・スクロール、Screen Recording は画面を見るための権限です。プロンプト内のリンクからSystem Settingsを開いて両方を許可し、Try again を選びます。
/mcp

有効化のあとは、GUIが必要な作業をそのまま依頼します。公式の依頼例です。

Build the app target, launch it, and click through each tab to make
sure nothing crashes. Screenshot any error states you find.

Screen Recordingを許可した直後は、macOSがClaude Codeの再起動を求めることがあります。対処は最後の切り分けの節にまとめました。

有効にしたら、Claudeは何を画面操作でこなすのか?

有効にしても、Claudeがすぐに画面を触りにいくわけではありません。公式によると、computer useは最も広く最も遅い手段なので、Claudeは精密な手段から順に試します。MCPサーバーがあればMCP、シェルコマンドで済めばBash、ブラウザ作業でClaude in Chromeを設定済みならChromeを使い、どれにも当てはまらないときだけcomputer useに回ります。

画面操作の出番は、ネイティブアプリ、iOS Simulatorのようなシミュレーター、APIのないツールです。公式の依頼例を2つ示します。

Build the MenuBarStats target, launch it, open the preferences window,
and verify the interval slider updates the label. Screenshot the
preferences window when you're done.

この依頼では、Claudeがxcodebuildを実行してアプリを起動し、UIを操作して結果を報告すると公式は説明しています。Xcode側の設定はClaude CodeとXcodeの連携で扱っています。

Open the iOS Simulator, launch the app, tap through the onboarding
screens, and tell me if any screen takes more than a second to load.

このiOS Simulatorの流れは、CLIでは画面操作として実行されます。Desktopアプリでは同じ依頼でiOS Simulatorのペインが開き、画面操作にはなりません。ブラウザ作業はClaude CodeのChrome連携、外部サービスとの接続はClaude CodeのMCPが、画面操作より先に使われます。

どのアプリを承認し、どこまで操作させてよいのか?

computer-useを有効にしても、Mac上の全アプリにアクセスできるわけではありません。セッション内でClaudeがあるアプリを初めて必要としたとき、端末に承認プロンプトが出ます。表示されるのは、操作したいアプリ、クリップボードなど追加で求める権限、作業中に隠される他アプリの数です。選択肢は Allow for this session と Deny で、承認は現在のセッションの間だけ有効です。複数のアプリ承認をまとめて一度に行うこともできます。

影響範囲の広いアプリには、プロンプトに追加の警告が付きます。

警告 対象
Equivalent to shell access Terminal、iTerm、VS Code、Warp、その他の端末とIDE
Can read or write any file Finder
Can change system settings System Settings

これらはブロックされず、そのタスクにその水準のアクセスが要るかを判断するための表示です。デスクトップ、Dock、Finderウィンドウをクリックさせるには、Finderの承認が必要です。

承認しても操作の強さはアプリの種類で決まる

承認とは別に、アプリの分類ごとに操作権限の強さが決まっています。CLIページはアプリ分類ごとの操作レベルを説明し、Desktopページはその内訳と、階層が分類で固定され変更できないことを説明しています。

階層 Claudeができること 対象
View only スクリーンショットで見る ブラウザ、取引プラットフォーム
Click only クリックとスクロール。入力とキーボードショートカットは不可 端末、IDE
Full control クリック、入力、ドラッグ、キーボードショートカット それ以外

Desktopのページは、この制限によってcomputer useが有効でも専用ツールへ誘導していると説明しています。端末を承認しても、画面操作でコマンドを打ち込ませることはできない作りです。

CLIには拒否アプリ一覧がまだない

Desktopでは、承認を求めずに拒否するアプリを設定画面で登録できますが、CLIでは「Not yet available」です。CLIでは、要求されたアプリをプロンプトで確認し、不要なら Deny を選びます。

実行中に画面で何が起き、どうやって止めるのか?

画面操作が始まると、承認したアプリだけを扱うために他の表示中のアプリは隠されます。端末ウィンドウは表示されたままで、スクリーンショットからは除外されるため、作業は見守れますがClaude自身は端末の出力を見ません。ターンが終わると、隠したアプリは自動で再表示されます。CLIではこの自動再表示は常にオンです。

各ターンで初めて画面を使うとき、macOSの通知「Claude is using your computer · press Esc to stop.」が出ます。Escはどこにいても停止操作として現在の操作をその場で中断し、端末でCtrl+Cを押しても止まります。どちらでもClaudeは止まり、隠していたアプリを戻して操作を手元に返します。作業が終わったときにも2つ目の通知が出ます。Escのキー入力は消費されるため、画面上の文面に仕込まれたプロンプトインジェクションがEscでダイアログを閉じることはできない、と公式は説明しています。

止めてもロックはセッション終了まで残る

computer useを同時利用できるのは1セッションだけです。ロックは最初の画面操作で取得され、タスクの完了ではなくセッションの終了で解放されます。EscやCtrl+Cで止めただけでは残ったままで、別のセッションから使おうとすると、ロックを持つセッションの名前を含むエラーになります。

スクリーンショットは自動で縮小される

スクリーンショットはモデルに送る前に毎回縮小されます。公式の例では、16インチMacBook Proの3456×2234が、縦横比を保って約1372×887になります。縮小後のサイズを変える設定はないため、文字やボタンが小さくて読み取れないときは、ディスプレイ解像度ではなくアプリ側の表示を拡大します。

実デスクトップを操作させるとき、何に気をつけるのか?

公式は、サンドボックス化されたBashとは信頼境界が違うと明記しています。computer useは実際のデスクトップ上で、承認したアプリにアクセスして動きます。Claudeは各操作を確かめ、画面上の内容からのプロンプトインジェクションの疑いを警告しますが、隔離された環境ではありません。Bashの隔離はClaude Codeのサンドボックス設定で説明しています。

組み込みの防御は、ここまでに出てきたアプリごとの承認、警告表示、端末のスクリーンショット除外、Escによる中断、ロックファイルの5つで、設定なしで働きます。

CLIのページが案内する安全ガイド(CoworkとDesktop向けの記事、https://support.claude.com/en/articles/14128542)は、画面上や承認したアプリ内の情報は個人情報や機密文書も含めてClaudeに見える、と注意したうえで次を推奨しています。

  • 機密情報を含むファイルやアプリは、使う前に閉じておく
  • 銀行、医療、行政などの機微なアプリには権限を与えない
  • 複雑な多段の作業より、単純なタスクから始める
  • 意図しない操作を避けるため、依頼文を具体的に書く

ガイドは、Claudeがリスクの高い操作を避ける仕組みは学習と指示によるもので万全ではないとも書いています。拒否アプリ一覧のないCLIでは、プロンプトで Deny を選ぶことと、機微な画面を事前に閉じることが使う側の対策です。

使い終わったら、computer useを無効に戻すには?

/mcpのパネルでcomputer-useのトグルをオフにします。MCPのページ(https://code.claude.com/docs/en/mcp)によると、オフにしたサーバーは設定を残したまま接続されなくなり、一覧にはdisabledとして残ります。再び使うときは同じパネルで有効に戻します。

このトグルの選択は、プロジェクトごとに~/.claude.jsonへ記録されます。computer-useのように既定がオフの組み込みサーバーはenabledMcpServers(オプトイン一覧)に入り、Claude Codeはこの一覧に載っているときだけ接続します。既定オフの組み込みサーバーをdisabledMcpServersに書いても無視されると公式は明記しています。記録がプロジェクトごとなので、別のプロジェクトでは改めて/mcpで有効にします。

CLIとDesktop、どちらでcomputer useを使うべきか?

2つは同じcomputer useのエンジンを共有しています。CLIページ(https://code.claude.com/docs/en/computer-use)の比較表の違いは次のとおりです。

比較軸 Desktop CLI
対応OS macOSとWindows macOSのみ
有効化 Settings > This computer > System のトグル /mcpでcomputer-useをEnable
拒否アプリ一覧 設定画面で登録できる まだ提供されていない
アプリの自動再表示 切り替え可能 常にオン
Dispatch連携 Dispatchから起動したセッションでも使える 該当なし

コードを書いた会話のままターミナルで動作確認まで進めたいならCLI、Windowsで使う場合や拒否アプリを事前に登録したい場合はDesktopです。Desktop側はClaude Codeデスクトップアプリの解説にまとめています。

動かないときは、どこから切り分けるのか?

公式のトラブルシューティングにある3つの症状です。

/mcpにcomputer-useが表示されない: 最初の節の4条件(macOS、ProまたはMax、claude.ai認証、-pなしの対話セッション)を確認します。プランは/statusで確かめられます。

macOSの権限プロンプトが何度も出る: Screen Recordingの許可後に、macOSが要求元プロセスの再起動を求めることがあります。Claude Codeを終了して新しいセッションを始め、それでも出る場合は System Settings > Privacy & Security > Screen Recording で、使っている端末アプリが一覧にあり有効かを確認します。

「Computer use is in use by another Claude session」と出る: 別のセッションがロックを持っているので、そのセッションを終了します。相手がクラッシュしていた場合は、プロセスが動いていないと検出された時点でロックは自動的に解放されます。

CLIの基本操作はClaude Code CLIの使い方で扱っています。

公式ページで確認できなかったことは?

今回取得したCLIページ、Desktopページ(https://code.claude.com/docs/en/desktop)、MCPページには、CLIでcomputer useを使うのに必要なClaude Codeのバージョン、macOSのバージョン、利用量の上限の記載が無かったため、本記事では条件に含めていません。research previewのため、手順や比較表が変わったときは公式ページ(https://code.claude.com/docs/en/computer-use)の記述が優先です。